(未修・理系社会人が)ゼロから始める司法試験/予備試験受験生活

貧乏勤務医が人生とキャリアにプラスを求め、ゼロから予備試験→司法試験を受験する過程を赤裸々に。

物件とは?民法上の物件の種類

物権とは

f:id:nico100project:20200807115536j:plain

物を支配する権利のことを「物権」という。

ちなみに法律上の「物」とは有体物のことを指す。

第四章 物 (定義) 第八十五条 この法律において「物」とは、有体物をいう。

物権は絶対権であり,排他性を有する権利である。

第175条(物権の創設)物権典型の強制 物権は、この法律その他の法律に定めるもののほか、創設することができない。

民法は,財産権の絶対を基本原理の1つに据えている。

その結果,所有権ほか物権を有する者は,物権に基づいてその物を支配していることを万人に対して主張することができるし,他人からの干渉を排してその支配を貫徹できる。

物権の意義と性質

1、直接支配性

物権は、物を直接に支配して利益を得ることをその内容とします。

他人になんらかの行為を請求する権利である債権とは本質的に異なります。債権は、他人(債務者)の行為を介してはじめて権利の内容が実現します。

2、絶対性

物権を有する者は、すべての人に対してその権利を主張することができます。 これを物権の絶対性と呼びます。

3、排他性

一つの物の上には、同じ内容の物権を重ねて成立させることはできません。 これを物権の排他性といいます。

債権との比較(任意規定と強行規定)

物権と債権を比較するためには、任意規定強行規定という用語を覚えておく必要がある。

  • 任意規定:当事者の合意による特約によって排除することができる規定
  • 強行規定:当事者の合意によって変えることのできない公の秩序に関する規定

契約等などに基づいて発生する債権は、契約自由の原則により、公序良俗に反しない限り当事者の合意によって自由に決定できる。

よって債権の規定は任意規定が多いということになる。

対して、その内容を自由に創設・変更することのできないとする物権の規定の性格は強行規定である。

物権の種類

f:id:nico100project:20200807133717j:plain
物権の種類

物件には下記のような種類がある。

1 物の価値の帰属・支配を目的とするもの=本権

「本権」とは、物を支配する権利のことを指す。したに述べる「占有権」とは異なり、支配していることに法的根拠があるものを指す。

「本権」で扱われる物の価値には以下の2つがある。

①交換価値 財貨を市場において処分(換価)することにより得られる価値

②利用価値 財貨を使用・収益することにより得られる価値

本権の分類:所有権と制限物権

「所有権」とは、 自分の物に対する物権のことをいう。1①交換価値②利用価値の全ての支配を目的とする。

「制限物権」とは、他人の物に対する物権のことをいう。「制限物権」は交換価値と利用価値のどちらかしか支配できない。 「制限物権」はさらに「用益物権」と「担保物権」に分けられる。

制限物権の分類:用益物件と担保物件

用益物権:他人の物を利用する物権である。1②利用価値のみの支配を目的とする。

ちなみに用益物権は全て土地に対する権利であり、土地以外の物に対する用益物権は存在しない。   例)地上権、永小作権、地役権、入会権

担保物権:債権の担保のための物権である。1①交換価値のみの支配を目的とする。

例)抵当権(根抵当権)、質権、留置権、先取特権、

2 事実状態の帰属・支配を目的とするもの=占有権

「物を現実的に支配している(=占有)」という事実だけに基づいた物権のことを「占有権」という。

占有自体を保護するために,民法180条以下では占有者(事実上の支配をしている人)の地位に権利性を認め,法的に保護している。

この場合、占有が正当なものかどうかは問わない。

物権法定主義

今回は物権法定主義について勉強します。 物権については別記事にまとめました。

物権法定主義とは

f:id:nico100project:20200805122501j:plain

物権は,民法その他の法律に定めるもののほか,創設することができない(175条。物権典型の強制)

絶対的・排他的な権利である物権は、民法その他の法律で定めたものとは異なる種類の物件を作り出したり、法律の定めたところと異なる内容とすることはできない。これを物権法定主義という。

物権法定主義の存在理由・意義

物権法定主義の存在理由および意義は以下の2つである。

1 所有権の自由を確立するための妨げとなる封建的な権利関係を排斥する

土地を媒介とする前近代的な支配・被支配の身分関係に立脚した封建的秩序を打破し、、近代経済社会成立の前提となる個人の所有権の自由を確立する_

2 取引の安全の保護のため、複雑な権利関係を定型化する

物件は絶対的・排他的権利であるので、商品交換経済下での取引の安定性(権利の一義性)を保つためには、あらかじめ物権の種類や内容について法定し、それを決められた手段(登記)によって公示することで、外からでもその権利関係がわからなくてはならない。

勝手に物権を創設することが許されれば、不当に所有権が制限される可能性がある。

物権法定主義の例外

物権法定主義にはいくつかの例外が存在し、実社会において慣習的に用いられている物権的権利がある。 これは、民法175条の趣旨に現実的に即していれば良いという考え方などに基づくものである。

具体的には、以下の条件を満たしているものが当てはまる。

  1. 内容が明確かつ合理的である

  2. 適当な公示方法がある

  3. 封建的身分制度とは関係のない慣習法として社会的に認められている

慣習的に使われている権利のうち、判例で認められた権利

  • 水利権(流水使用権)(大判明治42.1.21)
  • 温泉権(温泉専用権または湯口ゆくち権ともいう。大判昭和15.9.18)
  • 根抵当権・仮登記担保権→後に立法化されている。
  • 譲渡担保→法の規定はないが、取引実務にて展開し、承認を得ている。

慣習的に使われている権利のうち、判例で認められなかった権利

  • 上土(うわつち)権(大判大正6.2.10)

参考文献> 潮見佳男. 民法(全)(第2版) (Japanese Edition) 淡路剛久他. 民法II -- 物権 第4版補訂(有斐閣Sシリーズ)

私の司法試験合格5か年計画

今日は、現役内科医=理系・未修、社会人である私ゆらりんがたてた、現時点での司法試験合格までの計画について説明します。

本当はいろいろと勉強したり知識を得たり、知り合いを増やしたりする意味でも法科大学院に進学したいのですが、なかなか難しいです。 現役の内科医であり、さらに東京在住ではないので、真っ当に進学しようと思うと仕事をセーブする必要があります。

ということで、

①法科大学院に進学ができた場合 ②法科大学院に進学ができなかった場合

の両建てで計画を立てました。

いずれにせよ、一応5年後には必ず司法試験に合格しているようにプログラムを組んでいます。

①法科大学院に進学ができた場合のスケジュール

2020年 中央大学法学部通信教育課程 3年次編入予定。 それと同時に予備試験の勉強を続ける。

2022年 同卒業、どこかのロースクールに滑り込み。 (勉強の進み具合によっては、既修ではなく未修の方がよいかも) 予備試験に合格していた場合は司法試験受験。

2025年 ロースクール(未修コースでも)卒業。 同年司法試験合格

②法科大学院に進学ができなかった場合

2020年 中央大学法学部通信教育課程 3年次編入予定。 それと同時に予備試験の勉強を続ける。

この場合、2020年の予備試験では短答だけでも合格したい!

2021年 予備試験合格

2022年 中央大学法学部通信教育課程卒業 同時に司法試験合格!

Q;これって、ロースクールいらなくない?

この予定通り進むと要らないと思いますが、できれば進学したいです。 試験勉強だけではなく、法律というものをしっかり学習してみたいので。

さらに、理系・未修、社会人なので、法曹業界に知り合いがほとんどいません。

以前仕事で巻き込まれた医療訴訟、および養育費問題で依頼をした弁護士Aさんか、交通事故で依頼をした弁護士Bさん、あとは高校の同級生だけど直接の面識はないCさん…

これ、知り合いじゃないですよね…

法曹系はTwitterを見ていても猛烈に業界が狭いようですので(医療業界も狭いけど、その比ではないような気がしています)、将来的に法曹に関わる気が少しでもあるなら、できればロースクール、最低でも通信課程で法学部を出ておきたいところです。

実は中央大学法学部の通信教育課程の願書は取り寄せ済みです。 まずは科目履修生で登録するか、いきなり3年次編入とするか迷っているところです。

今から準備できること;その1 TOEIC

法科大学院の入学試験でTOEICのスコアが要求されることがあると聞きました。

どのような受験形式でも対応できるように、また少しでも加点要素となるように、今からTOEICの勉強を少しずつ進めています。

今から準備できること;その2 予備試験の情報収集⇒2020年受験に向けて短答対策

現在いろいろと情報収集を行っているところです。

できるだけお金をかけずに、と思って、各予備校の無料講座などはフルで受講してみているところです。

でも、未修者としては、正直なところ情報の真贋を見極めるのすら難しいです。

さらに、法曹界同時の用語の使い方などに馴染めておらず、何が良くて何がよろしくないかもわかりません。

このあたりは、もう少し情報収集が進んでから記事にしたいと思います。

いずれにせよ、勉強あるのみ!

といろいろ書きましたが、いずれにせよ勉強をはじめないといつまでたっても合格どころか受験すらできません。

できるところから、少しずつはじめていきたいと思います。

また、法科大学院に進学できるように、学費はもちろんのこと、家族の生活費などの分の貯金も必要です。

これも少しずつがんぱります。

はじめまして!司法試験/予備試験受験ブログ開始します。

はじめまして。

現役内科医のゆらりんと申します。よろしくお願いします!

このブログの趣旨

このブログは、現役循環器内科医ゆらりん (当然ですが医学部医学科卒、つまりバリバリの理系)が、法律や文系学部の知識ゼロから司法試験予備試験→司法試験に挑戦する過程を赤裸々に綴るものです。

このブログの目的

このブログの目的は、大きく分けて2つあります。

  1. 社会人、特に理系学部出身者への情報提供

  2. 自分の備忘録、勉強記録

社会人、特に理系学部出身者への情報提供

予備試験受験を思い立ってから、いろいろな方のブログやツイートなどをたくさん拝見しました。

どのブログやツイートも、医学部出身で一般教養の講義すら満足に受けたことがない私にとってはとても貴重な情報源であり、ものすごくためになりました。

ただ、それらをよく読み込んでいると、やっぱり法学部在学/卒業だったり、法学部ではないものの経済学部などの文系学部在学/卒業だったりなど、一般教養すらない理系学部卒業の私とはそもそもの基礎知識が違う、と感じることが多々ありました。

また、社会人の方のブログは、残念ながら途中で終わってしまっているものも多く、勉強およびその記録をブログとしてつけていくということの困難さを思い知ることとなりました。

そこで、そもそも予備試験って何?試験科目は?みたいなレベルから、実際に受験し合格する過程を記録することで、後に続くであろう方のお役に立てると嬉しいな、と考えました。

まだ具体的な勉強も始めていない段階でこのような大それたブログを始めるということには心理的抵抗がかなりありますが、全く基礎知識ゼロの状態である今だからこそ感じる感想や、今わからないと思うことそのものに価値があると信じて、少しずつ記事を加えていきたいと思います。

自分の備忘録および勉強記録

アラフォーからアラフィフになろうとする私、記憶力随分衰えを感じます。

昨日調べたことも、今日になったらすっかり忘れているということがよくあります。

ということで、受験勉強そのものの記録はもちろんのこと、勉強の過程で疑問に思ったことや調べたことを幅広く書き留めておく備忘録として、このブログを活用する予定です。

自分のために書く記事は、他の方から見るとわかりにくいこともあるかと思います。

何かありましたらお気軽にお問い合わせいただければ、可能な範囲でお答えできれば、と考えています。

そうすることで、私とこのブログを見てくださっているあなた、双方の勉強になり、実力がつくと信じています。

このブログをご利用いただく上での注意点

このブログは、あくまで私ゆらりんの個人の感想および勉強メモです。

内容についてはできるだけ正確なものとなるよう努めますが、間違いや誤植などが多々あるかと思います。

自己責任でのご利用をお願いできれば幸いです。

よろしくお願いします!